3.2. ブートローダのインストール

3.2.1. ブートローダとGRUB

ブートローダは広義ではBIOSから呼び出されカーネルを呼び出すものでハードディスク等からOSを起動するためのプログラムを指す。 代表的なものにはGRUBがある。 GRUBの特徴は以下の通り。

  • 多数のファイルシステムの認識が可能
  • シェル機能の搭載

またGRUBにはバージョン0.9系のGRUB Legacyとバージョン1.9系のGRUB2があり、それぞれパーティションの数え方が異なる

項目GRUB LegacyGRUB2
Version0.9x1.9x
ディスク番号0から1から
パーティション番号0から1から

3.2.2. GRUBのインストール

GRUBのインストールは以下コマンドより行える。

sudo grub-install /dev/sda # /deb/sda の MBRに GRUB Legacyのインストール
grub-install -v # GRUBのバージョン確認
grub-install -V # GRUB2のインストール

3.2.3. GRUB Legacyの設定

GRUBの設定は/boot/grub/menu.lstまたは/boot/grub/grub.confの編集で行える。 内部の表示には(hd0,0)などと表示され0から始まる

3.2.4. GRUB2の設定

GRUB2の設定は/boot/grub/grub.cfgに自動生成されるためファイルを直接触ってはいけない。 設定の際に触るファイルは/etc/default/grubとなりgrub2-mkconfigコマンドなどで設定を反映する。

なおパーティションは1から始まる

# 設定ファイルの生成
sudo grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg