7.2. パーティションの種類

7.2.1. パーティションとは

パーティションは1台のディスクドライブを分割する論理的な区画のこと。 パーティションごとに異なるファイルシステムを作成することが可能

パーティションには基本パーティション、拡張パーティション、論理パーティションの種類がある。

基本パーティション

基本パーティションはディスクに最大4つまで作れることができるパーティション。 ディスク/dev/sdaに対して/dev/sda1-/dev/sda4と命名される。

MBRのうち64バイト(16x4)はこの情報に充てられ、ファイルシステムが格納される。

拡張パーティション

拡張パーティションは基本パーティションの1つを拡張パーティションにしたもので、ファイルシステムではなく論理パーティションが格納される
基本パーティションのうち1つのみしか拡張パーティションとして使用できない

論理パーティション

論理パーティションは拡張パーティション内に作成されたパーティションのこと。 デバイスファイルの命名測は必ず5番から始まる。

7.2.2. UEFIベースのシステム分割

UEFIでは拡張パーティション、論理パーティションは存在しない

7.2.3. パーティションに分割するメリット

パーティション分割のメリットは以下の通り。

  • 障害による被害をパーティション内に限定させる
  • 空き容量が足りなくなった場合の影響を少なくする
    • ログであふれた場合など

7.2.4. パーティション形式のMBRとGPT

MBRとGPTはパーティション形式。

MBRGPT
ハードディスク制限2GB-
基本パーティション4個128

MBR

MBR(Master Boot Record)は1983年にIBM PC DOS 2.0に初発表された古いディスクタイプのこと。 BIOSをサポートする。

MBR

MBRセクターとパーティションで構成される。 特徴は以下の通り。

  • 基本パーティションと拡張パーティションといった2種類のみを作成可能
  • 最大4つのパーティションが作成可能
  • MBRディスクの最大容量の制限が2TB

GPT

GPT(GUIDパーティションテーブル)はMBRより新しい規格。 UEFIをサポートする。

GPT

保護MBRとプライマリーGPTヘッダ、パーティションエントリで構成される。 特徴は以下の通り。

  • 基本的には無制限なパーティションが作成可能
  • windowsではパーティションを最大128個作成可能
  • 拡張パーティション、論理パーティションがない
  • MBRディスクより安全性と信頼性が高い