7.4. パーティション管理のコマンド

7.4.1. fdiskコマンド

パーティションの作成、削除、変更、情報表示等ができるコマンド。

fdisk <オプション> <デバイスファイル>

情報表示

-lオプションで現在のパーティションテーブルの状態を表示する。

fdisk -l /dev/sda

対話形式でパーティションの管理を行う

パーティションの作成、削除、変更、情報表示のためには、fdiskコマンドを使用する。

fdisk /dev/sda
操作コマンド説明
m使用可能なサブコマンドの一覧表示
p現在のパーティションテーブルの表示
n新しいパーティションテーブルの作成
d既存のパーティションテーブルの削除
l設定可能なパーティションタイプの一覧表示
aブートフラグをオン、またはオフにする
tパーティションタイプの設定、変更
wパーティションテーブルの変更を保存して終了
qパーティションテーブルの変更を保存せずに終了

7.4.2. gdiskコマンド

GPTを使用してパーティションの作成、削除、変更、情報表示等ができるコマンド。

gdisk <オプション> <デバイスファイル>

情報表示

-lオプションで現在のパーティションテーブルの状態を表示する。

gdisk -l /dev/sda

対話形式でパーティションの管理を行う

パーティションの作成、削除、変更、情報表示のためには、gdiskコマンドを使用する。

gdisk /dev/sda
操作コマンド説明
lパーティションタイプを一覧表示する
nパーティションを作成する
dパーティションを作成する
pパーティションテーブルを作成する
tパーティションタイプを変更する
wパーティションテーブルの変更を保存して終了する
qパーティションテーブルの変更を保存しないで終了する
?ヘルプメニューを表示する。

7.4.3. partedコマンド

MBR,GPT両対応したパーティションの作成、削除、変更、情報表示等ができるコマンド。

parted <オプション> <デバイスファイル>

情報表示

-lオプションで現在のパーティションテーブルの状態を表示する。

parted -l /dev/sda

対話形式でパーティションの管理を行う

パーティションの作成、削除、変更、情報表示のためには、paretdコマンドを使用する。

parted /dev/sda
操作コマンド説明
mklabel ラベル新しいラベルを作成する。2TB以上のディスクの場合は「gpt」を指定してGPT、それ以下の場合は「msdos」を指定してMBRにパーティション構成を
格納する。loop/bsd/macなども使用できる。
mkpart パーティションタイプ開始場所,終了場所パーティションタイプはprimary(基本パーティション)、extend(拡張パーティション)、logicalを指定する。
指定した開始から終了までの領域でパーティションを作成する
(例:0MBから150MB、0%から15%などのように指定する)
mkfs 番号 ファイルシステム指定したパーティション番号に指定したファイルシステムを作成する。ファイルシステムにはfat16/fat32/ext2/linux-swapなどが選択できる。
それ以上のファイルシステムは別コマンドを利用する必要がある
printパーティション情報を表示する
quitpartedを終了する
resize パーティション番号開始 終了指定した番号のパーティションを開始、終了で指定する領域にサイズ変更する。ファイルシステムが既に作られている必要がある
rm パーティション番号指定した番号のパーティションを削除する
select デバイス指定したデバイスを対象に扱う
unit 単位デフォルトのサイズ単位を指定する。TB/TiB/GB/GiB/MB/MiBなどを指定できる
set パーティション番号 フラグ 状態指定したフラグを設定する。フラグは「boot」、「root」、「swap」など、状態を「on」「off」を指定する
help利用できるコマンドを表示する